secunda

健全

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

14歳の時の詩

キラキラの制服は 私の心を煽った 視線を外してーーーコンクリは無言だ。 光の無い夢を見て あたたかいスープも テーブルには無い。 私は逃走した 彼等との日々から 微睡んだ通学路や 若く暴力的な視線から 私は酒を呷った——— 名字しか知らない男のコと寝た …

「どこへいこうと人間は間違ったことをする巡り合わせになる」 窓をあけたら煙草のにおいがぷんと鼻をついた。 私にとって煙草は「正しい」匂い。 売女どもにとって煙草の匂いは男を連想させるそうだけど生憎私はそうじゃない。 ただ懐かしくて胸が苦しくな…

水越里佳子が好き。雰囲気も顔もぜんぶ好き、はやくあの顔に整形したい。でも整形しちゃったら影でなにかいわれるだろうな。別にいい。 美術部は高一の展示会のあとにはもう行かなくなった。なぜか賞をもらえると思いこんでいたのにもらえなかったからだ。あ…

東欧映画「ひなぎく」

餡蜜を食べていると開演5分前になった。 私は急いでオレンジの切れ端を口に放り込んで喫茶店をでた。 ミニシアターは、普通に生きていたらおよそ降り立つこともないような辺鄙な場所にある。 シャッターだらけの工場街を見渡し、私は、 これはよっぽど面白く…

娼婦

あたしは,18さい. 東京には,生まれませんでした. 男のひとを誘うのは2回まで. 恥の多い生涯でした. 遺書は6枚かきました. 地方都市で生まれ地方都市で働いている. ここは退屈迎えに来て. 王子様は環状線から. 目の前に陰茎をもつ男がいて私が居て その…