secunda

健全

東京

上野の蕎麦屋の風鈴の音 井の頭公園の波ひとつない湖上の鴨 竹久夢二美術館で見た仲睦まじい老夫婦(わたしの父母にもかつて存在した可能性のある未来) 都会の片隅で出会ってミルク・ティーをごちそうしてくれた青年 蝉と洋館 彼のうなじに可憐に咲いている…

14歳の時の詩

キラキラの制服は 私の心を煽った 視線を外してーーーコンクリは無言だ。 光の無い夢を見て あたたかいスープも テーブルには無い。 私は逃走した 彼等との日々から 微睡んだ通学路や 若く暴力的な視線から 私は酒を呷った——— 名字しか知らない男のコと寝た …

「どこへいこうと人間は間違ったことをする巡り合わせになる」 窓をあけたら煙草のにおいがぷんと鼻をついた。 私にとって煙草は「正しい」匂い。 売女どもにとって煙草の匂いは男を連想させるそうだけど生憎私はそうじゃない。 ただ懐かしくて胸が苦しくな…

水越里佳子が好き。雰囲気も顔もぜんぶ好き、はやくあの顔に整形したい。でも整形しちゃったら影でなにかいわれるだろうな。別にいい。 美術部は高一の展示会のあとにはもう行かなくなった。なぜか賞をもらえると思いこんでいたのにもらえなかったからだ。あ…

東欧映画「ひなぎく」

餡蜜を食べていると開演5分前になった。 私は急いでオレンジの切れ端を口に放り込んで喫茶店をでた。 ミニシアターは、普通に生きていたらおよそ降り立つこともないような辺鄙な場所にある。 シャッターだらけの工場街を見渡し、私は、 これはよっぽど面白く…

娼婦

あたしは,18さい. 東京には,生まれませんでした. 男のひとを誘うのは2回まで. 恥の多い生涯でした. 遺書は6枚かきました. 地方都市で生まれ地方都市で働いている. ここは退屈迎えに来て. 王子様は環状線から. 目の前に陰茎をもつ男がいて私が居て その…

生理が来ないの

と、ホテル行ったきり音信不通の彼にメールしたらどうなるだろう? (実際はハイペースに来てる) たぶん小心者でこじんまりした、つまらない彼は 「僕じゃない」とか「気のせい」とか、必死に言い訳するのだろう もしかしたら堕ろしてというかもしれない だ…

プログラミングと哲学の融合

最近は。 … セックスしてお酒のんで泣いたりあそんだりしていた。 文章を書くのは何者かになりたいから。 生きているだけでは何者でもないから。 プログラミングに憧れている 第二の言語というのかしら 人間が新たに生み出した人工言語だから でも、 私は数…

私には価値がある

いつもはちいさな出先機関で働いているけれど 今日は研修で本社にいった 同期の子がたくさんいて人に酔った 若い女の子のあつまりは苦手だ 昔からそうだった 私もずっと女の子として生きてきたけれど いまだに女の子は何を話せばいいのかわからないでいる 男…

オカマになりたかった

少年アヤという人は数ヶ月前から知っていたけれど最近ようやくブログを読むようになったらもう最終回だとか。 しかたないので最終回からさかのぼって読む。 私は孤独な高校生のころすごくゲイやらオカマという界隈に憧れていて 女には立ち入れない聖域のよう…

18歳の老い

老いが怖い 14歳の誕生日から、大人になるのが怖くて不安だった。 18歳の今、不安は強く重くなっている 20歳…それさえも遠い未来のように思うけれど 25、30、40… 40歳の自分なんておそろしくて考えられない、 女として存在できなくなった私は、どうやって生…

愛と父性

彼がふいに私の太ももをさすりあげたときの 手の温度 私は急に思い出したのです だだをこねぐずる幼き私を懸命にあやす 父の手のぬくもり 彼はただ性的な暴走をしていたのでしょうが 私は彼に父性を感じたのです …私の父になって… 私は女より娘になりたい

酒がすき

好きな人にあそぼーー!っていったらいいよっていわれて 昨日飲みにいった。 鉄板焼きたべながら趣味のこととか色いろしゃべって、 お酒のんだ。 これは計算で、お酒に酔ってるっていういいわけがあったら 多少なにしてもゆるされるような気がしたからね 気…

『薔薇と荊の細道』を読み終えた。 若いうちに読めてよかったと心からおもえた作品 本には読むべき時期があるとおもっていて、 青春劇を、年老いてから読んでも、 遠い世界のファンタジーとしかとらえられないだろう そういう点で、『薔薇と荊の細道』にでて…

高円寺に住みたい

高円寺ってどこにあるんだろう…… 高円寺=水越里佳子、池袋はくるなど(まちがってるかな) 春の夕暮れは空が白いので好きだ。 今日はあんまり好きな人のこととか考えなかった ひとりきりでも悲しくなかったし 女の子と暮らしたいなって考えていた。 男は絵…

男のひとの顔がみんな猫やうさぎならいいのに

エッチもできる。たぶん。 美容師との会話の結論は 「ゲイと偽装結婚すればいい」 自分の部屋やベッドに他人の痕跡があると耐えられない 愛さなければという必死な気もちと、 どうでもいいやという寒々とした感情が絡まって うまく恋ができないんですよね。 …

「あなたは明日死んでも良いと思っているように見えますね」と言われたので、私は寸分の迷いなく「はい、死にます」と応えた

まゆさんのツイートをふぁぼった瞬間、斜め後ろから 「アカウント名覚えましたよ」 という声がしたので、私の思考回路はすぐさま、 (この男をどうやったら完璧に殺せるだろう)という方針に切り替わった。 ツイッタラーなのバレるくらいなら殺す。 今日は好…

一本締めをした

昨晩、課長に花束をわたした どうでもいい、とおもった 祝賀会だった 課長が立派な事をしたそうだ わたしはお酒がのめない18歳だから 白髪のこわい上司にお酌をしていた 一本締めやら、集合写真やら、お世辞やら なんでそんなものを、仰々しく、大事に大事…

映画の主人公になった

コピー機のある奥まった場所のイスにぼんやり腰かけると、 真正面のずっと先に施設の入り口があって そこから道路や植えられた草木が見える 私の働いている施設は電気があまり使われていなくて、 いつも薄暗い 映画の中みたいだ、とおもった そして私は映画…

かわいげをなくした

死んだ友人にSkypeをした もとから無精なやつだったから、出なかったのも無理はない 忙しいのかな 彼と仲のよかった14歳のころの私は すごく生意気で、反社会的だった、 とにかく、自分が誰よりかわいくて賢い存在だと信じていた 他人をばかにしていた そ…

風邪をひいた(青春の孤独)

日曜日はなんにも予定がなかったからずっと携帯いじったり寝たりしていた 薄日のさしこむ白い部屋にひとりきりでねむっていると 「あ、ひっぱられる」と思うことがある すごくこわくてドキドキする ひっぱられるっていうのは、別にオカルト的なことじゃなく…

女の子が好き

私は恋愛に逃げているのではないかと常々考える なんにも考えずに生きるのはつらいし、仕事だけの生活は味気なくておそろしいので 脳が勝手に好きな人をつくって、生活を楽しくさせようとしているだけな気がする だから好きな人、というのも、本当に好きなの…

本の紹介「薔薇と荊の細道」

いま、石川達三著「薔薇と荊の細道」をよんでいる。 読みはじめたのは、買ってからしばらくたった今月のはじめだけれど、 日が経つにつれ、まるで私はこの本に合わせて行動してきたのではないか と思わせられるほど、今の自分をうつしたような本だ。 読んで…

骨になりそう

辞令が出て新しい職場にいった。 希望の部署とまったく違ったけど、やりたかったことは一応やらせてもらえるっぽいし、 あとから聞いたら希望だった部署は激務らしいので、ゆるそうな今の職場のほうでよかった。 まわりは高齢者ばっかりだから、孫とおじいち…

ぶりっこをした

「男性とおつきあいしたことがないんですう」って言って腕をからめた。 実際恋人と一ヶ月以上もったことがないから、あながち嘘でもない 彼は「あざといですねえ」と苦笑していた 私ばっかりが好きなほうがいい。 男の人に追いかけられたりされるのは気持ち…

OLになった

タイトルの通りです。 この春高校を出て、安定してるといわれる職についた。 研修はきっかり五時半に終わるし、講師の話を朝から晩まで聞き流していれば終わる 私は今日たくさんハンカチをぬらした すごくすごく悲しかったし、死にたいと思った。 大学に行け…

ブログ書くの飽きてたけど、それよりも寝ることとかゲームに飽きたので再開した。 最近本当にやることがない。 前までは用事もないのに外にでてお茶だけ飲んで帰るという無意味なことをしてたけど、寒いし人がきらいなのにわざわざ外にでるのが馬鹿馬鹿しく…