secunda

健全

風邪をひいた(青春の孤独)

日曜日はなんにも予定がなかったからずっと携帯いじったり寝たりしていた

薄日のさしこむ白い部屋にひとりきりでねむっていると

「あ、ひっぱられる」と思うことがある

すごくこわくてドキドキする

ひっぱられるっていうのは、別にオカルト的なことじゃなくって

「過去の記憶」がぐるぐると胸のあたりに蘇ってくるのだ。

 

雑踏……私の青春の記憶は、とりわけ都会の雑踏が多い

雨上がり湿った都会のアスファルトと通り過ぎて行く他人の冷たさ

憂鬱な学校をさぼって行ったカラオケボックス

椎名林檎の声や不眠症や友人の葬儀

御堂筋線のホームで泣いたことと真っ暗な部屋と不登校

いろいろあるけれど、

ぜんぶ、一晩の雨の中で起こったできごとのような気がしている